5年間iPhoneを使い続けてきた自分が格安スマホに変えた話
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、そして
携帯機種変更の秋!!
多くを語らずともタイトルでお察しだと思うが、話題の格安スマホに機種変更した。
「格安スマホ」「格安SIM」という名前は聞いてても、よく分からない、面倒くさそうという人も多いと思うので実際に使ってみての感想や料金の話などをしていきたい。
結論から言えばauのiPhone5 32GBから、FREETELのSAMURAI 雅(みやび)にMNPで機種変更した。プロバイダーもKDDIからFREETELに変更。
元々au、docomo、SoftBankの大手キャリア3社の価格設定が高過ぎるのだ。
毎月固定料金が7000円とか平気でかかるのが本当に許せない。情報のない弱者から金を搾取していこうというその魂胆が許せん。
自分もその情弱の一人で今日まで7,8000円とか毎月払っていた。携帯代だから仕方ないとか訳わからん線引きをしていたが、よく考えたら今の時代格安SIMがあるのに毎月バカ高い金を払うのはそれこそバカじゃないか?そう考えた僕は、先月から全くの知識ゼロの状態からせっせと情報収集を始め、格安SIM乗り換え大計画が始まったのである。
格安SIMをざっくりと説明すると、スマホの料金を月7000円から月2000円に節約することができる。
衝撃じゃないか?僕は初めて知った時「嘘でしょ( ;゚³゚)」ってこんな顔になった。
ただ付け焼刃でインプットしたものなので、間違った情報も含まれている可能性がある事をあらかじめご了承願う。
格安SIMの携帯を使うために必要なものは二つ。携帯電話本体とSIMカードである。
SIMカードは当然、au・docomo・SoftBankといった大手キャリア3社のモノは使わず、MVNOと呼ばれる事業者が提供しているものを使う。
ちなみにMVNOとはキャリアから回線網を借りて、格安で通信サービスを行う通信事業者であり、僕らが知らないだけで数え切れない程の会社がある。代表的なのがIIJmio、mineo、U-mobileといったところ。今MVNOは乱立していて価格競争が激化している。どれがベストなのか正直決めるのもかなり悩んだ。
MVNOと呼ばれる会社は自社で回線網を持っていない。当然である。ぽっと出の会社が多大なコストをかけて一瞬で回線を張り巡らせられる訳がない。
そこでdocomoが回線を貸し出し、それの仲介という形でMVNOは存在する。SIMカードと呼ばれる小さなICチップをユーザーに貸与する事で、携帯とネットワークを繋いでいる。
厳密にはKDDIも2社貸し出しているが、それらを除いた全ての会社がdocomoの回線を使っている。SoftBankはハゲがケチなのでこういう貸し出しは一切してない。つまり格安SIM=docomoの回線とほぼ同義である。
だからどうしたという声がありそうだが、これの意味する所は大きい。先ほど格安SIMを使うために「携帯電話本体」と「SIMカード」が必要と述べたが、携帯の機種によっては格安のSIMカードが使えない。しかし、docomoの携帯はどの機種でもSIMカードが使えるのだ。
一般的に、携帯の機種にはSIMロックと呼ばれる規制がかかっている。例えばSoftBankの携帯はdocomoで使えないし、docomoの携帯はauで使えない。ユーザーに逃げられないよう当然の仕組みとも言えるが、このSIMロックがかかっているせいで、格安のSIMカードを挿入しても使えないのだ。
ただし、前述したとおり、docomoが回線を貸与しているため、docomoの携帯は最強なのだ。だからdocomoユーザーは簡単に「携帯電話本体」を用意できる。
自分はauユーザーだったので、そういう訳にはいかなかった。携帯電話本体、すなわちスマホを一から用意しなくてはならない。
これが結構高い。通常大手3社では2年契約にして機種本体を分割払いにしているため、安く感じるだけで一括で払うとクソ高い。iPhone6 64GBとか10万弱もする。
ちなみにiPhone5までかかっていたSIMロックはiPhone6からSIMフリーになった。これは3社共通で、結構大きな変化。つまりiPhone6ユーザーは機種代さえ払い終えればいつでも格安SIMとして移行できるって事。
SIMフリーの携帯の場合、オークションで買うのが一番安くなるらしく、ヤフオクで調べてみたがあまりにiPhone本体が高過ぎるので断念。
そこで目を付けたのがこいつ。FREETELという新規参入したてホヤホヤの携帯「SAMURAI 雅(みやび)」19,800円。
CPUとかRAMとか周波数とか、スペックに関してはほぼよく分からないので家電量販店ぐるぐる回ってとにかくお店の人に聞いたのだが、どうやらこれは値段の割にスペックがいいらしい。先月発売したばかりで、ヨドバシカメラやビックカメラでは品切れを起こしていたし、相当な人気らしい。
その評判と19,800円という値段に惹かれた。どうしても欲しい。Twitterで検索をかけると秋葉原のツクモで残り一台のシャンパンゴールドが見つかった。電話をかけて速攻秋葉原に向かい手に入れた。
SIMカードはどこにするかはもう決まっていた。携帯と同じFREETELだ。
携帯本体とSIMカードの企業が同じだと特典として通信が早くなる、みたいな事はなかったが、どのメーカーの携帯だとしてもSIMはFREETELと決めていた。
FREETELはそもそも今年から参入してきたベンチャー企業でまだ知らない人も多いと思う。
格安SIMを使う際に一番心配だったのが「速度」だったので、速度に圧倒的な自信を持つFREETELが目にとまった。(ありえないくらいの回線を太く仕入れて他社では真似できない速度を提供しているとかなんとかヨドバシの人が説明してくれた。僕のポンコツの頭では処理できないが、とにかくすごいらしい。)
FREETELのいい所は使った分に合わせて自動で最安値の定額料金に更新される所にもある。通常データ容量は事前に契約してそれを超えたら速度制限というのが一般的なのだが、ここは自動で階段式になっている。価格も良心的で下の画像を見て欲しい。
僕は電話も使いたいので上の紫部分になるが、それでも十分安い。ほぼありえないが、万が一10GBを使ったとしても3170円で済むのだ。
ここで格安SIM最大の欠点を挙げる。
それは、「通話し放題プランがない」事だ。(上のマックスまで使った3170円も電話代は含まれていない。これに通話料が乗っかる形になる。)
大手3社は通話し放題のプランが当然用意されているが、そこはMVNOの弱点。
今のところ「通話し放題のサービス」を提供しているMVNOはほぼない。
※調べたところ、ニフティが先月末から「NifMo でんわ」としてカケホーダイのサービスを始めたらしいがまだそれくらい
そのため大手と同じ一律「20円/30秒」がかかってくる。
電話をよくするという人には格安SIMでは厳しいだろう。(最近では格安SIMと通話用のガラケーと二台持ちの人も多いらしい。)
その代わり、通話料が半額(10円/30秒)になるアプリをU-mobileやFREETELは提供している。これは専用のアプリでかけると電話代が半額になるというスグレモノ。
カラクリとしては一度外国に繋げて、090や080の頭に数字をつけて電話をかけているとかなんとか。相手からはその数字が表示されず、普通の電話として捉えられる。
音声の品質も悪くなく、ラグもほぼないらしい。僕自身はこのアプリでしばらく電話を使っていこうと考えている。
実際に開封してみた。
外箱の割にデザインがシンプル。可もなく不可もなく。
裏側はこんな感じ。
ロゴがダサい。
そう考えるとただの食いかけのリンゴでダサい筈なのにオシャレになってるApple社はすごい。
使用した感想としては、意外と悪くない。これは格安SIMというよりもiPhoneからAndroidになったユーザーとしての感想だが、使い勝手はかなり違う。
キーボード操作は変わらないが、マナーモードにしたりWi-FiのON/OFFなど慣れるまで少々時間がかかった。アプリに関しては互換性があり、AppleStoreにある有名なアプリは大抵GooglePlayにもあるので問題はない。
それ以上に自由度が高過ぎる事が問題だった。
アイコンの配置がピクセル単位でできたり、アイコンの大きさも調節できる。
壁紙だけでなく全体をキャラクターものなどに着せ替えできるのはiPhoneユーザーからするとかなり新鮮である一方、正直使いづらい。
それぞれのアプリ自体の使い勝手は悪くなく、「ゲームをするならiPhone」と聞いていて覚悟していた分もあって想像していたよりも快適だった。
まだ、かなり手探りで色々やらないと分からない段階なので、完全に慣れるまで時間がかかると思うが、iPhone使ってる人ならAndroidも使えると感じた。その逆も然り。
iPhoneとAndroidについて語っていたら話が逸れてしまった。
SIMカードを入れて実際に電波を使って携帯をいじってみたが、非常にサクサク。
auのLTEと比べても遜色ないレベルでサクサク動く。さすが速度を強調していただけのことはある。そこに関しては満足度2億万である。
ただこのSAMURAI雅、ひとつだけ大きな欠点がある。それが「充電持ちが悪い」点。
非常にバッテリーの持ちが悪い。ネットでそのようなクチコミを見ていたので少々覚悟していたが、想像通りかそれ以上に悪かった。だからこれから買う人はあまりオススメしない。
ただその一点を除けば、画質もiPhone6より良かったりとスペックに関しては申し分ない。19,800円なら上等だと思う。
雅のいい点は格安スマホとして恐らく初の「充電パック交換可能」である点。2000円くらいで充電パックを交換できるので長く使えるという点では非常に評価できる。
充電持ちの悪さもあって携帯本体はあまりオススメできないが、FREETELのSIMに関してはオススメ度53万%である。サクサク動いてこの料金。通話料半額アプリもあり、2年縛りも存在しない。いつ辞めても解約料がかからない点もすごい。
有名どころを比較して見て回ったが、格安SIMに関してはこのFREETELが価格的にもサービスの質的にも個人的に超おすすめ。次点でU-mobile辺りか。
今回は2年縛りが解除された更新月にいったのでauから解約料はかからなかったが、MNPによる手数料が2000円ほどかかってしまった。致し方ない。
あとは初期コストとして格安SIMはどこも3000円程度かかるのも注意。
なので、今回の出費は携帯本体2万とMNP手数料2000円とSIM手数料3000円で25,000円程度。中々にかかったがほとんど携帯本体の料金。だからdocomoのユーザーは本体の料金かからなくていいな、ってそういう話。
ただここからは電話もほぼ使わないので毎月2,3000円で済む。そこが最大のメリット。
格安SIMは多くの人が知らないから周りがやってないだけで正直メリットしかない。
格安SIMにする際のデメリットを箇条書きにするなら、こんな感じ。
①MNPによるキャッシュバックや機種代割引がない
→キャッシュバックをやっている所はまずない。その分安くなっているのだから当たり前ではある。
②専属のケータイショップがない
→auショップやSoftBankショップのような専門店がない分、店頭でサポートを受けづらい。一部の家電量販店に対応スタッフがいたり、コールセンターで対応するしかない。
③スマホ本体を用意する必要がある
→基本的には手元にスマホを自分で用意しないと始まらない。ただし、楽天モバイルやDMM mobileなどは、大手キャリアと同様に本体料金を分割にして月々の支払いに組み込んでくれたりする。
④カケホーダイがない
→恐らく最大の欠点。ニフティに続いてこれから増えてくると思われるが今後の課題。
通信速度に関しては本当に申し分ないので皆さんもぜひ格安SIMを使ってみてはいかがだろうか。
~おまけ~
麻雀本をAmazonで買っては読みあさってたら総購入金額が一万円を超えていた。
右下の奴が結構おすすめ