琉球王国に一週間滞在した話
最近KREVAが元KICK THE CAN CREWのボーカルだった事を知りました、どうもお久しぶりです。
沖縄5泊6日の旅に行ってきました。ダイジェストでお届けいたします。
【1日目】
Jetstarのセールでなんと東京から片道2800円。飲み会一回分で沖縄まで行けてしまう。あまりに安過ぎて、過去に猟奇殺人でも起こった機体に乗り込むのかと思いました。
流石にドリンクや食事のサービスもなく、席の前にディスプレイもついてませんでしたが、これで格安になるならいっそ全部サービス取り除いて欲しい。Jetstarは神過ぎる。本日を持って私はJetstar教に入信します。
那覇空港についたのは夜22時。
なんとか夜遅くにやってる「すばやー」というお店を発見。
なぜか風俗街の中にあり、風俗のキャッチのお兄さんから逃げるように入店。
看板メニューの三昧肉そばを注文。
鰹だしが効いていて飲み会の後に食べたら染み渡るんだろうなといった感じの味。個人的に今回の旅行の沖縄そばMVPだったのですが、周りの友達は「完全に赤いきつねじゃん」と非難していました。確かに言われれば赤いきつねは沖縄そばをモチーフにしているのではないかと疑うレベルで赤いきつねでした。
沖縄そばを食べた後は宿へ。洗濯機、Wi-Fi、キッチン、テレビ、漫画、PCをただで利用できて1泊1000円の神殿「リトルアジア」に行きました。いわゆるゲストハウスと呼ばれる施設で同じ部屋に複数人が寝泊まりします。
これで1000円はコスパ最強!リトルアジア神!となっていたのですが、1000円の代償として1泊する度に大量のダニに刺される事に翌日気付きました。この文章を書いてる今も掻いています。(うまい事言った)
【2日目】
那覇周辺を探索します。二千円札のモデルとなっている守礼門に行きました。
「え、しょぼ」
あまりに洗練されすぎていてしょぼく感じました。首里城再建前は門だけがポツンと再建されていたので、パンフレットやガイドブックで守礼門の写真を見てわざわざ訪れた観光客が落胆するという「ガッカリ名所」の一つだったらしいです。そりゃそうなるわな。
首里城正殿。
首里城で一番良かった点は、修学旅行で大量に女子高生が来ていた所です。
首里城の展示パネルでかつての琉球王国についての知識を蓄えた僕達は「首里金城町石畳道」に向かう事に。トリップアドバイザーによれば那覇市の観光スポットで99件中4位という高評価。これは期待が持てます。
ふむふむ。なるほど石でできた道。坂をくだっていきます。
ひたすら石の道が続きます。
これだけ?
どの辺りが評価ポイントか全く分からないまま石畳が終了しました。ひたすら石の坂が続いているだけでした。トリップアドバイザー評価ガバガバかよ。これに負ける残りの95件の観光スポットヤバすぎるだろ…。
そして行きは下りだったので帰りは300メートル程度の坂を登らねばなりません。
完全にアイシールド21のデスマーチ。足腰の素晴らしいトレーニングができるという点で評価が高いのかもしれません。
その後博物館に行きました。
なかなかボリュームのある博物館でした。
その後、「この機会を逃したら一生来るチャンスがない」と考えた僕は、男のロマンである漫湖(まんこ)に向かいました。
電車で15分徒歩で15分かけてはるばるやって来ましたが、特に何もありません。強いて言えばまんこは臭くて汚かったです。「日本にまんこという湖がある」という知識がある人は腐る程いると思いますが、実際にまんこに足を運んだ事がある人はほんのひと握りでしょう。死ぬまで語れる持ちネタがひとつ増えました。
漫湖公園にも行きました。
「よく来たのぅ。私が漫湖公園の主じゃよ。」と言わんばかりの絶妙のポジショニングで中央に猫が座っていました。
ゲームだったらいわゆるNPCで、「話しかけるとポーションか何かアイテムをくれるんじゃね」って話を友達としてました。
話しかけてみましたが、当然何も貰えませんでした。
夜はジャッキーステーキハウスという有名なステーキ屋さんで食べました。スープが訳のわからない味をしてて友達2人は残すレベルで不評でした。
【3日目】
レンタカーを借りて残波岬に行きました。
白い灯台に登れるので一望しました。
『ボケて』に使えそうな石像もありました。
昼ごはんはパニラニと呼ばれるパンケーキ屋さんでナッツナッツパンケーキを食べました。
女子力の高まりを全身で感じた後は、青の洞窟に向かいます。
青の洞窟ではシュノーケルをしました。
水中カメラがなかったのでGoogle画像検索で取ってきた拾い物になるのですがマジでこんな感じの青さでした。インストラクターの人が「バスクリンを入れたみたいでしょ」って言ってましたがまさにそんな感じ。光の関係で青く見えるらしいです。
お魚さんも結構いて大満足。
晩ご飯には再び赤いきつねを食べました。
【4日目】
大人気観光スポット、「美ら海水族館」に行きました。
お魚さんがたくさんいます。
巨大な魚や
岩に擬態した魚や
水槽の掃除をする高い知能を持つ魚もいます。
巨大イセエビ。余談ですがエビのしっぽはゴキブリの羽根と同じ成分でできています。
愛くるしいフォルムのチンアナゴ。家に欲しい
サメコーナー。結構な量のサメが飼育されています。
そして一番のメインスポット、黒潮の海。
色んな魚が一つの水槽に同居してます。
写真だと迫力がないですがジンベイザメの大きさに興奮しました。人間より大きな生き物ってロマンあるよね。
隅っこで職務怠慢な魚達もいます。僕が水槽にいたら多分ここにいると思います。
ウミガメコーナーです。小学校の時教室の水槽で飼っていた亀しか知らなかったので、意外とデカくてビビりました。
アイドルみたいな名前をしてる生き物ことマナティー。「人魚伝説のモデルになった」というパネルの解説を読んで「???????」ってなりました。
コンパクトにまとまったマナティー。
完全に魚雷です。どこかの島に打ち込まれるのかな?
イルカショーもやっていました。ジャンプと知能の高さに驚きました。
美ら海水族館を満喫した後は橋から景色を見たかったので古宇利大橋を渡って古宇利島に行きました。
古宇利島に着くと図々しくも、「アダムとイブ人類発祥の地」を自称していました。
キリスト教と無縁そうなこの小さな島が人類発祥…なるほど…。そういう事にしておきましょう。
海は非常に綺麗でした。
天気が悪いので綺麗さが微塵も伝わらない。
砂浜にあった謎の「2015KFC」の落書き。
きっとケンタッキーフライドチキンの関係者が最近広告として書きに来たのだと思います。
晩ごはんはラブホテルを改装したみたいな建物にある焼肉店に行きました。
「Wordで適当に作りました」みたいな感じのチープな入口は、入店前からハズレ臭を漂わせます。
徒歩30分以上かけてきた僕らは引き返す事もできずそのまま突入しました。
実際食べると牛角とかそこら辺の焼肉店より全然美味しくて悔しかったです。
【5日目】
フェリーに乗って「座間味島」という離島に行きました。
観光所でオススメされたレンタサイクルに行き、3時間1000円で自転車を借りました。
サイクリングの途中に「4時間500円」でしかも自分達が乗ってる自転車より綺麗な自転車のレンタサイクルを見つけてしましました。観光所絶対に許さんぞ。
ビーチにも行きました。プールの水かよってくらい透き通っていてハワイよりも綺麗な海でした。
11月でしたが冷たくもなく普通に泳げました。沖縄の海は水温20度を切る時がないらしいので極論いつ来ても泳げると思います。
ビーチにあったレンタルショップの品書きです。
ソーセージ100円レンタルて何。下ネタかな?
その後スタンドアップパドル(SUP)を体験。立ち漕ぎボートですね。
※写真がないのでイメージ図
ボートに乗りながらウミガメを探しました。ですが、水面がゆらゆらしてボケていて非常に見付け辛い。ウミガメだと思った物体の95%が岩でした。
僕は2時間弱散策して2匹しか発見できませんでした。ウミガメ探し偏差値3くらいしかなかったと思います。
夜は那覇に戻り、地元で評判のいい居酒屋「山羊料理さかえ」に足を運びました。
店に入ると金田朋子ボイスのテンション高いおばちゃんが、調理・会計・注文取り・皿洗いを1人でやるという無茶苦茶な事をしてました。僕らが入ると客席が満席になり、20人を1人で裁くという無理ゲーに挑んでいました。
取り敢えず「やぎ刺し」と「ゴーヤーチャンプルー」、ビール2本を頼みました。
人手が足りないので、お客さんがバケツリレーのように料理やお酒を回して提供するという異様なスタイル。店全体が一体となって謎の団結力がありました。
定期的に「これ、サービスね」と言ってサービス料理が無限に出てくる神システム。
「野菜炒め」「島豆腐」「大根サラダ」「わらび餅」「みたらし団子みたいな何か」「スクランブルエッグ」「そうめん」といったサービス品が無限に出てくる。しかし、なぜか注文したものよりサービスの料理を優先するため、注文したものが全く来る気配がない。注文してから50分後に「ゴーヤーがない~!!」(cv金田朋子)と言われ、ここに来てふりだしに戻る。
その後追加注文するものの、3品頼んで1品来ればラッキー程度。料理が来るかどうかは完全に運次第で一種のギャンブル。
結局頼んだ品数よりはるかに多いサービス料理をいただき、顧客満足度200%で料理を満喫しました。
ここのお店には損得勘定という言葉も経済学という言葉もありません。アダムスミスがこの現場を見たら発狂するレベルで経済学が破綻していました。
ちなみに会計も完全に自己申告制。何を注文したか客の自己申告でおばちゃんが計算するという性善説システム。
さらに付け加えると、人手不足にも関わらず帰る客を毎回見送って「ありがとね~」と笑顔で言ってくれる親切っぷり。しかも帰り際にさんぴん茶の缶までくれました。
最早この店ボランティアかなにかかな?
那覇市に来る際は絶対に立ち寄った方がいいと思います。
詳細は下のリンクを見ていただいた方が早いです。
山羊料理さかえ
住所:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3丁目12−20
電話:098-866-6401
【6日目】
正午に飛行機が出るので完全にお土産を購入するコンテンツでした。
お土産屋をひたすら周り、試食コーナーを食い漁る事で朝食に加えて昼食も抜くというホームレスもびっくりな乞食プレイをかましました。
そしてそのまま帰宅。
まとめます。
沖縄旅行は非常に面白かったです。
海が綺麗で、特に離島の海は世界ランキング10位には入りそうなレベルの綺麗な海でした。あと離島は時期が時期という事もあってほぼ観光客を見かけない貸切みたいになってました。
那覇に行く機会があれば絶対居酒屋は山羊料理さかえに行って下さい。
以上です。そろそろ海外旅行の予定を立てなきゃ。どこかオススメの場所あれば教えてください。