時間の無駄遣い
暇。
もし暇の度合いによって戦闘力が規定されるような世界があったとしたら、間違いなく今の僕は終盤に出てくる四天王クラスの最強キャラとして君臨している。
バリバリ毎日働いて忙しい社会人の人達にこんな事を言ったら後ろから刺されそうだが、自由な時間があり過ぎてやる事がなくなった。
来年の今頃は恐らく休みが死ぬほど欲しくなってるとは思うが、今の率直な気持ちは冒頭で述べた「暇」である。
好きな時間に寝て好きな時間に起き、好きな事をして1日が終わる。ただ好きな事と言っても大体同じことの繰り返しになる訳で毎日してたらそりゃ飽きも来る。やる事がなくなってくる。
天鳳(ネット麻雀)をやればやる程廃人になっていく自分を客観的に見つめた結果、とてつもない虚無感に襲われた。社会人をリタイアするまで今後40年は手に入らないであろう貴重な時間をネット麻雀に費やすって流石にどうなんだ?
麻雀関連の書籍も気付けば大学の教科書並に積んである。専門学校にでも行くのか?
生産性がなさすぎて、最近になってようやく生活を見直したが、行き着いた先は「レンタルビデオ屋で映画を借りて映画を見る事」だった。
レンタルビデオを選んだ理由は、1本100円というそのコスパの良さと、英語の勉強にもなるんじゃないかという淡い期待。取り敢えずハリーポッターシリーズを全部見て、その後以下に続く。
・ハリーポッターと賢者の石
・ハリーポッターと秘密の部屋
・ハリーポッターとアズカバンの囚人
・ハリーポッターと炎のゴブレット
・ハリーポッターと不死鳥の騎士団
・ハリーポッターと謎のプリンス
・ハリーポッターと死の秘宝
・羊たちの沈黙(過去に3作品しかないアカデミー賞主要5部門独占した作品の1つ。最近世間を賑わせている猟奇殺人の犯人を突き止めるために、FBI実習生の主人公が、収容中の激ヤバ殺人鬼のハンニバル・レクター博士にヒントを貰いに行く話)
・ハンニバル(羊たちの沈黙の続編で10年後の話。こっちは駄作とする人も多い)
・バタフライエフェクト(シュタゲ。完全にシュタゲ。というかむしろシュタゲがこれをパクったんじゃないのって感じ。愛する人を救うために何度も過去に行く話)
・スタンド・バイ・ミー(有名な名作。12歳の少年4人が死体を探しに行く話。)
・ブレードランナー(レプリカントと呼ばれる人間そっくりのサイボーグを倒す話。様々なヴァージョンが存在するSF映画の金字塔)
・未来世紀ブラジル(管理社会を痛烈に皮肉った、ファンタジックなSF近未来映画。情報統制が厳しい近未来社会で起こるアクシデントから話が広がる。大好きか大嫌いかの二択になるくらい賛否両論。カルト的な人気を誇る)
・エスター(孤児として引き取った少女だが、どこかこの少女おかしい)
知り合いやネットのクチコミなどから面白そうなのを見ているだけで、全く統一性はない。共通点は英語というくらい。
おすすめはエスターとバタフライエフェクト。分かりやすくて面白い。昔の映画はメッセージ性が強く、遠回しにほのめかす表現が多いから難しかったりする。
全部英語字幕で見ているので、正直分からない単語も多く、しょっちゅう一時停止を押して辞書を引く。2時間の映画を全部見終えるのにトータル4時間以上かかるので、正直1本観るのもかなり疲れる。
ただ映画を見終わった後にネットで解釈を見るのは結構楽しい。不可解な夢のシーンとか、映画全体を通して伝えたいメッセージとか、そのシーンが何を暗示しているとか、そういう国語の教科書を読み解く教師みたいな人がネットにはたくさんいて、それぞれ色んな解釈を示している。それを見るのがたまらなく面白いし、そういう発見は脳からなんかドバドバ出てくる。
最近色んな人に今何をしているか聞かれるのだが、「家で映画を見てる」という悲しい事実。
今はお金を貯めるためにバイトをしていて、その合間に映画を見ている感じ。来月辺りから貯金全て使い果たして海外に行こうというのがざっくりとした計画。できれば英語を短期留学とかで学びに行きたい。
英語字幕で映画見るのは結構疲れるけど少しずつ聞き取れる単語増えるしスラングとか熟語とか学べて悪くないと思う。
当分はこんな生活を送ってる。オチはない