生まれて初めてハプニングバーに行った話
皆さんはハプニングバー(通称ハプバー)というのをご存じだろうか。
SMなどやNTRや3Pなどの変わった性癖を持つ男女が集まり、会話を楽しんだり、ゲームして性的な遊びをしたり、セックスしたりをして楽しむ風俗店の一種だ。
性の楽園である。
普通の日常生活を送っていたら絶対に巡り合わないそんな都市伝説みたいな場所が世の中にはあるというので、興味本位で色々と調べてみた所、なるほど、情報がない。
Google画像検索しても無人の店内の写真はあるものの、実際のお店の状況を映した画像や動画がない。(それもそのはず、店内でのスマホ撮影どこも厳禁なのです。)
辛うじて2chやブログから入手した文字ベースの情報だと、とんでもないいかがわしい事が日本のあちこちのハプバーで行われているらしい。
人生経験として、これは行くしかない!と決心した僕は、即ハプバー突撃決断、即予約。
家から2時間近くかけ、様々な期待を胸に、お店に到着。(お店の名前は伏せさせてください、公開すると命を獲られるので…)
ハプバーは大抵そうみたいなのだが、お店の看板がなく、入り口がクソ分かり辛い。ダンジョンの入り口が分からないRPG感やばい。
電話して誘導されるままお店にIN。
すると「インターホンを押してください」の壁紙が。
インターホン押して、新規である事を告げると、「この誓約書書いてください」と、氏名住所その他規約が記載された紙を、小窓みたいな所から手渡しされる。
小窓のせいで全く相手の顔も見れないのが秘密感あって、中で起こっている非日常的な出来事への期待感が膨らんだ。
身分証明書の提示も求められ、ワクワクが止まらない。
ハプバーはどこも会員制なので、まず会員証の料金を3000円支払う。
会員証を手に入れると中に案内してくれた。
ついに、ついにハプバーの全貌が掴めるぞ!どんなヤバい事が中で行われているんだ…?!という思いを胸に扉を開くと
!?!?!
中は普通のバーカウンターだ。
あれ、セックス誰もしてなくね?
というか…
男性しかいなくね?!
中にいたのはなんと生気を失った眼光でたたずむ男性4人と、店員2人(おじさんおばさん)のみ。
なんなんだこの地獄の空間は!!!
横を見ると、UNOとかジェンガとかサイコロとか黒ひげ危機一髪とか、男女でわいわい盛り上がれる最高の環境が整っており、それらのアイテムが男性一色の我々をあざ笑っているように感じた。
取り敢えず女性が一人来てからだ…話はそれからだ…
そう思って根気強く待とうと決意した。
しかし、雨だからか、待てども待てども客が来ない。1時間に1,2人程度だ。
4時間待ったが、結局来たのは合計5人+店員1人(おばさん)
しかも来た客は全員男
女性が来るまでこの場所を動かないつもりでいたが、結局4時間近く滞在して、終電の時間になってしまったので、やむなく退散。
ハプニングバーに来て
ハプニングもクソもなく
というか女性と全く話さず
おっさん5人とわいわい性癖の話をして
8000円持ってかれた。
※ちなみにフリータイムなので何時間いても7000円+ドリンク代
かくして僕のハプニングバー童貞卒業は幕を閉じた。
もう二度と行く事はないだろう……
~完~